効用は手縫いによる縫い目がはだけるのを防ぎ、折目正しい仕上りにする。着用時の引張りによって受ける力を減少させて布地のいたみを防ぐ。
背縫・脇縫・衽付け・袖付けなど縦の縫い目は、なるべく浅く縫い目ぎわでおるか2mmまでとしたほうが着くずれしない。
横の縫い目も浅いきせにする。袷仕立の袖口・裾合せは深めにかけて縫い目をかくし、折目を美しく整える。分量は約2mmであるが地質によって加減する。
きせのかけかたにはおりぎせとひらごてとがある。
裾合せのきせは4mmとし、褄先の褄形のところでしだいに少なくして先端では2mmにする |